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やってみよう!!実践編 知識

商品先物取引の2つの取引方法 〜ザラバ取引と板寄せ取引〜

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商品先物取引においては、2つ取引方法があります。
1つは、「ザラバ取引」
もう1つが、「板寄せ取引」です。


まず、「ザラバ取引」になりますが、
これは、取引時間帯が決まっています


証券取引と若干異なる点があり、また、各取引所で、
開始および終了時間が違いますが、共通している点は、
1日のうちに、前場と後場があり、前場が午前、
後場が午後の取引時間になります。


「ザラバ取引」のルールとしては、
2つの原理を元にしています

すなわち、価格と時間の優先になり、
買いと売りが合致した時点で、
取引が成立
します。


これは、世界標準の取引方法で、
株式取引においては、主要なルールになっています。


そのためか、売りにおいては安値が、
買いにおいては高値が優先されます。
もし同じ値段での注文があった場合、
時間優先の原理で、注文の早い方が
優先します。



しかし、「ザラバ取引」にも、メリットおよびデメリットがあります。


メリットしては、変化に対応しやすいと言うことです。
板情報(値動きを示すボード)で、注文状況を確認しながら取引ができ、
売りか買いかの優勢などを予想でき、各種の情報を知りながら、
取引ができます。


デメリットとしては、変化に対応しやすい半面、
それだけ、価格が刻々と変化し続け、指値以外では、
取り次ぎ業者の実際の取引価格が分かりにくい点
です。


なお、冒頭で、取引時間に、前場と後場があるとお話しましたが、
前場の始まり時間と後場の終わり時間を除く時間帯が、
「ザラバ」と呼ばれ、その時間内に取引をするため、
「ザラバ取引」と言われています。


一方、「板寄せ取引」についてですが、
これは、セリ市と似たような取引方法
になります。


「ザラバ取引」と異なり、ある時間内での自由取引、というのではなく、
取引時間を、例えば、9:00、10:00、13:00などと決定し、
その決められた時刻に、売り手と買い手が集合し、
売りと買いの数量が一致したところで、取引価格が決まります


自由主義市場の古典的原理である「神の見えざる手」
というものがありますが、「板寄せ取引」においては、
「ザラバ取引」よりも、その原理が顕著な面があります。


すなわち、買う人が多ければ取引価格が高くなり、
売る人が多ければ価格が低くなる傾向があります。


もちろん、「板寄せ取引」にも、メリットおよびデメリットがあります。


メリットとしては、売り手と買い手が集まって、取引が行われるため、
取引価格が、透明で、かつ、明瞭なところ
です。
デメリットしては、売り手と買い手が集合しなければ、
取引ができないので、刻々と変化する状況に、対応しにくいという点
です。


なお、「板寄せ取引」は、セリ市のようである、と言われるように、
日本独特の取引方法になります。


以上、商品先物取引における2大取引方法になりますが、
各先物取引所において、銘柄毎に、「ザラバ取引」もしくは
「板寄せ取引」を採用しています。


東京工業品取引所においては、貴金属、石油、ゴム、アルミなど、
東京穀物取引所においては、コーヒー、粗糖に、
「ザラバ取引」を採用しています。


「板寄せ取引」については、東京穀物取引所の大豆、とうもろこし、小豆、
中部大阪商品取引所の石油、ゴムやその他の取引所取扱商品に、
採用されています。


なお、例えば、東京工業品取引所の取引時間が、
9:00から11:00(前場)および12:30〜17:30(後場)で、
東京穀物取引所においては、9:00から11:00(前場)および
13:00から15:00(後場)が取引時間になり、
各取引所において、取引時間が異なっています。


優先される注文方法等にも違いあるので、商品先物取引を行おうとする際は、
各先物取引所に、十分確認する必要があります。